柏原不正入札 参加の全8業者逮捕 大阪地検 落札後、工事丸投げ
大阪府柏原市発注の水道工事をめぐる不正入札事件で、大阪地検特捜部は5日未明、競売入札妨害(偽計)の疑いで、入札に参加した全8業者計9人を逮捕した。落札業者はくじ引きで決まったが、くじに当たった業者は施工能力がなかったため、親族会社に工事を“丸投げ”していたことも判明した。
特捜部は4日朝から9人を任意同行して取り調べ、一部業者を家宅捜索。5日も引き続き業者の家宅捜索を行い、不正入札の経緯などを調べる。
逮捕されたのは、工事を受注した建設会社「功友」の実質的経営者、児玉三紀子容疑者(45)と下請けに入った同「リビングコダマ」社長、児玉収功(かずのり)容疑者(47)の夫婦ら計9人で、いずれも柏原市内の業者。大半が容疑を認めているが、否認している業者もいるという。
調べでは、9人は昨年12月3日、柏原市が発注した同市法善寺の水道配水管敷設工事の指名競争入札で、事前に公表されていた最高値の予定価格と同額の1162万円で応札することを決め、公正な入札を妨げた疑い。入札はくじ引きで功友が落札したが、入札に参加していた功友の親族会社であるリビングコダマに610万円で下請け発注していたという。
市によると、昨年10月〜今年2月、同様の不正入札事例がほかに10件あった。この中にも入札の参加業者が下請け受注していた例があり、落札業者に施工能力がない場合、参加業者に下請け発注することなども事前に話し合われていたとみられる。収功容疑者の父親で功友の社長(75)は「仕事は子供にすべて任せていた。入札については何も知らない」と話した。
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